江田島市消防本部には軽自動車の救急車が配備されています。乗車定員は、規格上4名(救急隊3名+患者1名)、付き添いの人は乗れませんが、普通の救急車では入れなかった島の狭い道を走行できます。
江田島市消防本部・能美出張所の「鹿川救急2」
平成25年12月26日から運用を開始した、中国地方では最初の軽自動車の救急車です。
乗車定員は、規格上4名(救急隊3名+患者1名)、付き添いの人は乗れませんが、普通の救急車では入れなかった島の狭い道を走行できます。
小さな車内ですが、通常の救急車と同じく、心肺蘇生の処置などができる十分な装備を積載しています。
小さい頃に読んだ絵本のミニパト「ぱとくん」を思い出し、なんだか「頑張れ」と言いたい気分です♪
消防署員さんの話では、搬送時間などが約5分は短縮できているとのことです。
導入にあたっては、島の各所での地道な侵入可能路の現場確認・データ作り、救急車としての架装、市民に理解を得るための告知・説明など、苦労もたくさんあったようです。
昨年度の出動回数は50件、本年度も現在までで12件の出動(※注)をしています。
ドクターヘリ(昨年度50件・本年度現在13件の出動※注)とともに、島の救急治療に役立っています。
近年、江田島市内に整備の進んだ簡易ヘリポートのおかげで、市内各所から約7分でヘリポートに搬送できるようになっています。
また、ドクターヘリに患者を託すことにより、少ない島の救急隊員・車両を、いち早く次の患者の対応にまわせるようになりました。
狭い道に入れる軽救急車、高度な医療が行える病院へ素早く搬送できるドクターヘリは、今まで助からなかった命が救えるありがたい存在です。
日本のいろんな場所でもっと活躍をする日が来ることを期待しています。
※注:出動件数(取材日:2015年3月20日時点)
2015年3月 GO江田島委員会
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(追記)
平成28年4月1日より、江田島市で2台目の軽救急車の運用が始まりました。今回江田島消防署に配備された新規の1台と、既存の1台との合計2台の軽救急車により江田島市全域をカバーする形になりました。(写真は江田島市消防本部HPより)
2016年4月 GO江田島委員会
所狭しと並ぶ機材。ベットの長さは180cm。
自動心マッサージ器も装備、心肺蘇生などの処置も行える。
小さくても機能は充実。装備は通常の救急車とほぼ同等。
軽自動車の規格を超えないために赤色灯の設置にも工夫がされている。
「安心ですね!!」